地元の大手ソースメーカーで働く、
お好み焼きの専門家の方に、
知る人ぞ知る
お好み焼き屋さんに連れて行って
頂きました。
東京でも広島のお好み焼きを
食べる事ができますが、
本場広島で食べるお好み焼きは、
異次元の世界でした。
たとえば、
東京の広島風お好み焼きは、
ほとんど蒸し麺を使っていますが、
本場広島では、
蒸し麺は使いません。
茹で麺を使います。
蒸し麺は、
茹でた麺に油を吹き付け、
油のコーティングをした麺です。
茹で麺は、
茹でただけの麺です。
茹でただけの麺を使うと、
鉄板にすぐに、
くっついて焦げてしまいますが、
本場広島では、
焦げない様に、
こまめに油を少しずつ、
麺にかけて焼き上げます。
手間隙いらずな蒸し麺を使わず、
なぜ、茹で麺を使うかというと、
それは、美味しさの追求の為!!
やわらかくて、外パリパリ、
中モッチリの絶妙な食感に
仕上がるからです。
このように食材も製法も違う、
本場の広島お好み焼き、
広島には、
お好み焼き屋が数多あり、
いたるところで食べる事ができますが、
その中で、
お好み焼きの専門家に連れて行っていただいた
厳選のお店を紹介いたします。
専門家が選ぶ、本場広島のお好み焼き店「お好み焼き みっちゃん総本店」へ
こだわりは、ホームページより、「毎日でも食べられる、あっさりと飽きのこないお好み焼」との事!!
たしかに、他のお店のお好み焼きと比べると
雑味がなく、研ぎ澄まされた味です。
平日の18時くらいに訪問しましたが、
10名くらいの列に並ぶ事になりました。
行列は評価されている証です。
長時間待ちを覚悟しましたが、
意外にスムーズに入店でき、
待ち時間は15分程度でした。
場所
広島駅からは徒歩20分くらいの距離です。
営業時間
- [平 日]11:30〜14:30 / 17:30〜21:00
- [土・日・祝]11:00〜21:00 ※土・日・祝は休憩なしで営業
- (L.O/30分前)
店内には外国人旅行者と思われる
お客さんが何組かいました。
ガイドブックで紹介されているのでしょう。
平日、18時台にもかかわらず、店内は満席!
ですが、
さっと飲んで食べて、
さっと帰るお店の様で
お客さんの入れ替わりは、
早かったです。
店員さんに案内され、着席!
広島といえばカープなんでしょうね。
面白いマヨネーズです。
各テーブルに
このマヨネーズがボトルごと置いてあります。
専門家が選んでくれたオススメ一品料理
まずは、
ビールを飲みながら、
お好み焼きがくるまで、楽しめる料理を紹介します。
牛スジ煮込み 450円
ビールとの相性、最高です!!
牛スジって
関東では、
あまり食べる機会がないですが、
脂があって美味しいですね。
元々、牛肉のかたい部位ですが、
ホロホロに煮込まれていて、
重厚な牛の旨味が、
スープ溶け出しています。
脂のある塩味のスープですが、
どっさり盛られたの青ネギが、
脂を程よくさっぱっりと
包んでくれるているので、
最後の一滴までゴクゴク飲んで
しまいました。
ホルモン焼き 830円
甘辛ダレで、
大きく長く切った青ネギが入っていて、
ネギ料理とも言えるメニューです。
ネギの美味しさが、楽しめます。
コウネ 780円
メニュー紹介文によると、コウネとは、
牛の肩バラの一部で、前脚の脇の辺りの部位。
少量しか取れない希少部位で、コラーゲンとゼラチンが
たっぷりでジューシーでさっぱり!広島の名物との事。
七味を沢山かけて、
美味しく頂きました。
焼肉屋に来た気分に
なります。
そして、いよいよ、本場広島のお好み焼き登場!!
本場、広島のお好み焼きは、
どれ程、美味しいのか、
紹介します。
スペシャル 1,150円
イカとエビが入った
スタンダードなお好み焼です。
そばorうどんを選べます。
まずは、
王道のそばを選んでみました。
そばがうまい!!!
関東のお好み焼きって
生地を食べる料理ですが、
これは、
めんを食べる料理です!!
東京で食べる広島風お好み焼きと違って、
生地の主張がなく、
そばが主役で、
生地は、そばを美味しく食べるための
引き立て役です。
生地さえも、
具材の一つの様な設計でした。
やはり、
本場広島のお好み焼きの
美味しさの秘密は麺です。
広島では、
茹で麺を使っているので、
麺の中心にモチモチ感が残せて、
焼いた表面のパリパリ感と、
食感のコントラストが生まれています。
モチモチ感が最高!!!
本場広島には、うどんが入ったお好み焼きがあります
関東では、
見かける事がない、
うどんが入ったお好み焼きです。
うどん肉玉子 780円
うどん?? 珍しかったので頼んでみました。
シンプル!サラッといけます。
ですが、
やはり、そばの方が、
圧倒的に美味しい気がします。
そばを、
飽きるまで頼んだ後、
選ぶメニューではないでしょうか?
2軒目はライブ感バッチリの「お好み焼き 越田」へ
2軒目のお店へは
22時くらいに訪問となりました。
このお店も繁盛店です。
お店に着くと、
丁度、会社員の人が数名、入って行きました。
お好み焼き 越田
入るのに、
ちょっと勇気がいる
常連客に愛されるお店な感じです。
場所
みっちゃんからは、
徒歩15分くらいです。
広島駅からは
徒歩25分くらいです。
営業時間
- [平 日]18:00〜3:00
- [定 休 日]日曜日
平日22時にもかかわらず、
ほぼ満席でした。
このお店の客層は、
外国人や観光客らしき人はおらず、
地元の常連客で、満席な感じです。
カウンター中心のお店なので、
ライブ感あり!!
目の前で
作ってくれるところが楽しめます。
カウンターのお寿司屋さんの様です。
おすすめ一品料理
このお店も、
お好み焼き以外に
ぜひ、
食べて欲しい名物料理があります。
がんす 550円
魚のすり身を
揚げて鉄板で焼いた料理です。
みなさん、食べていました。
濃い目の塩味があり、
酒のつまみには最高です。
鉄板焼き白肉 1,000円
ミノをニンニクで食べる料理です。
この料理も濃い目の味付けで、
アルコールがすすみます。
お好み焼き登場
目の前で、
お好み焼きを焼いてくれますが、
目の前で焼いてくれる事で、
分かった事があります。
それは、
広島のお好み焼きはとても
手間隙かかる料理だという事!!
越田スペシャルそば 1,000円
具材:肉、玉子、イカ天、ネギ
このお店も
茹で麺を使っていましたが、
鉄板にくっつかない様に、
こまめに何度も、油をかけて
焼き上げていきます。
麺だけでも
焼き上がるまで結構な時間が、
かかっていましたが、
店員さんが、一枚一枚
時間をかけて焼き上げてくれます。
味は、
お好み焼きの味はみっちゃんと比べると、
濃い目の味付けで、
雑味があり、
深夜帯のお酒に合う仕立てに
なっています。
2軒を比べるならば、
みっちゃんの位置付けは、
繊細なフランス料理店で、
このお店は、
街の洋食屋さんの様な、
どこか懐かしい大衆的、家庭的な味付けです。
共通する点もあります。
この店も、麺が、
とてもとても美味しいです。
カウンターで食べるので、
ライブパフォーマンスがあり、
店員さんが、作りながら冗談を言ったり、
話しかけてくれるので、
親近感がうまれるお店でした。
最後に
食べ過ぎて、
倒れそうな状況でしたが、
専門家の方に、
強引に連れていかれたお店を紹介いたします。
お好み焼きに次ぐ、
広島の名物料理、汁なし坦担麺の
ぜひ、行くべきお店です。
シメには「汁なし担担麺専門 キング軒 本通店」へ
3軒目も、料理屋に行くのは
本当に嫌でしたが、
振り返ると、
行って良かったと思っています。
本場広島でしか
食べられない味が待っていました。
場所
お好み焼き越田からは
徒歩10分程度でした。
営業時間
- [平 日]11:00〜15:00/17:00〜22:00
- [土 祝]11:00〜15:00
- [定 休 日]日曜日
訪問時間は24:00でした。
現在は、
H.P.で調べると、
訪問した時よりも、
営業時間が、短くなった様です。
本場広島の「汁なし坦坦麺」登場
本場広島の
汁なし坦々麺の
美味しさを紹介します!!
汁なし担担麺 1辛 580円
1〜4辛まで選べますが、
1辛でも十分、辛いです。
食べる前に、
30回ほど麺をかき混ぜて、
スープを麺にからませます。
かき混ぜる前は、
スープがあったのに、
かき混ぜた後は、
汁なしの状態になります。
汁なし坦々麺なるものを
初めて食べましたが、
感想は、
山椒の香りとシビレが、
中毒になる刺激的な料理で、
2件で暴飲暴食した後でも、
完食してしまいました。
辛さは、単調ではなく、
色々な辛味が
ブレンドされた
複雑味がある重厚な辛さです。
麺は茹で上げてから、
回転する機械にいれて、
水気を飛ばしていました。
脱水された麺が、
スープを吸い込むのでしょう。
麺に、スープが染み込んだ
汁なし坦々麺は、
スープが薄まる事なく、
最後まで同じ味のトーンで
食べる事ができます。
しなやかでコシがある細麺、
激ウマです!!
飲んだ後のラーメン、
やはり最高です!!!
今回、本場広島で、
お好み焼き屋2件と
ラーメン屋1件に、
連れて行って頂きましたが、
食べ歩いて共通点を見つけました。
広島は麺が美味しい!!
Wrote this articleこの記事を書いた人
シノダ
外食企業でメニューを作る仕事に関わっています。日々、色々な食材に出会い、試食を繰り返す毎日です。「シノダの森ブログ」では、国内外問わず、コスパの良かった飲食店やホテルを中心に紹介しています。